シロスタゾールによる徐脈改善

  • シロスタゾールは心拍数増加の副作用があり、その副作用を利用して徐脈性不整脈の治療にシロスタゾールが用いられることがある

メカニズムは明確ではないが以下の可能性が示されている

  • シロスタゾールが直接的に洞結節に作用して洞結節細胞の自動能を高める
  • 血管平滑筋細胞でのPDEⅢ阻害作用によりcAMPを増加、冠動脈の血管が拡張し冠血流が増加することによる洞結節機能改善効果

【不整脈薬物治療ガイドライン2020年より】

・洞不全症候群へのシロスタゾール200mg/日投与は平均心拍数を54/分から79/分に増加させ、最大RR間隔を平均2.68秒から1.96秒に短縮している

・心不全症状を有する完全房室ブロック症例で、シロスタゾール200mg/日が心室補充調律のレート上昇とB型ナトリウム利尿ペプチド低下をもたらしている

頸髄損傷における症候性徐脈に対してシロスタゾールを投与し改善した例などもあるようです。

心臓外科をローテーションした際にHR低下傾向がある患者に対してSAPT療法を行う際にシロスタゾールを選択している場面がありました。

自分が経験した症例では大量の黒色便の触れ込みできた患者が原因不明の洞性徐脈があり、前医からの薬剤投与歴を見ると消化管出血を契機にシロスタゾールを中止していたというエピソードがあり、薬剤中止による徐脈を疑いました。

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