るっし@救急

2019年ATS/IDSAガイドラインでは嫌気性菌のカバーはルーチンではないとあるが、実臨床においてCTRXで治療効果がイマイチな場合にCTRX→ABPC/SBTへ変更することがあるのも事実 さらにATS/IDSAガイドラインでは入院患者の...

頭部挫創の縫合を試みた際に「局所麻酔で気持ち悪くなったことがあります」と言われ対応に難渋したので少し調べてみました はじめに ・日本国内で一般的に使用されている局所麻酔薬はリドカイン(商品名：キシロカイン、アミド型局所麻酔薬)であり、実際に...

概要 門脈ガスは腸管壊死を示唆する予後不良な因子と考えられている ガスは主に肝内門脈に見られ門脈気腫などとも言われる 胆道気腫と鑑別の方法は分布の仕方である。門脈ガスは門脈血流に従い肝臓の辺縁2cm以内に細かい樹枝状に分布し重力に従い肝左葉...

頭部外傷患者のCTを撮影した際に側脳室三角部からシルビウス裂にかけて高吸収域の一本線があり「出血ぽくはないけどなんだろう、、」と悩んだ症例がありました。放射線のレポートでは「脳静脈性血管奇形の疑い」と診断され、全く知らなかったため調べたこと...

シロスタゾールは心拍数増加の副作用があり、その副作用を利用して徐脈性不整脈の治療にシロスタゾールが用いられることがある メカニズムは明確ではないが以下の可能性が示されている シロスタゾールが直接的に洞結節に作用して洞結節細胞の自動能を高める...

概要 何らかの理由で膀胱から尿道の下部尿路の閉塞が起こることで発症する状態 膀胱が出血によって起こった凝血塊などで尿路を閉塞し、膀胱が緊満状態となる 状況によっては血圧低下やショック状態に陥る場合がある 原因 出血が最も多い原因。骨盤内悪性...

概要 血液分布異常性ショックの一つ 神経原性ショックは主に高エネルギー外傷による脊髄損傷の結果、低血圧や徐脈、低体温などの不安定な血行動態をきたす病態を指し、上位胸椎より高位の脊髄損傷によって引き起こされる 脊髄虚血が誘発される場面(入院中...

概要 冠動脈瘤は限局性の冠動脈の拡張で、一般的に周囲の正常血管径の1.5倍以上あるものと定義される 紡錘状と嚢状に分類される 部位別には右冠動脈が最も多く、左前下行枝、回旋枝、主幹部と続く 冠動脈造影やCTにより偶発的に見つかることが多い ...

回っている自転車タイヤのスポーク、フレームあるいは泥除けの支柱などに足を挟まれることによって受傷する 特に両親が子供を後部座席に乗せた際に子供の足が巻き込まれ受傷するケースが多い 救急外来で行うべきこと 受傷機転を詳しく聴取し、他の合併損傷...

Crowing rooster maneuver 患者に後頭部に手を回してもらうような体位をとってもらう。 医師は肘関節を両手で持ち後ろ側へ圧をかけ、疼痛出現の有無を確認する。 Horizontal arm traction 患者の片方の腕...