頭部外傷患者のCTを撮影した際に側脳室三角部からシルビウス裂にかけて高吸収域の一本線があり「出血ぽくはないけどなんだろう、、」と悩んだ症例がありました。放射線のレポートでは「脳静脈性血管奇形の疑い」と診断され、全く知らなかったため調べたことをまとめます。
疫学
- 脳静脈性血管奇形(DVA:Developmental Venous Anomaly)は以前は非常に稀な病気と考えられていたが、MRIの普及により診断される症例が増えている
- 頭蓋内の血管奇形の中で頻度が多い
- 発生率は2%以上(そんなにいるか??)で出血リスクは0.7%未満
原因
- 正確な原因は不明だが、発育中の静脈の早期閉塞による正常血管欠如に対する代償として発症すると考えられている
症状
- 基本は無症状。
- 症候性となる場合は閉塞性水頭症や三叉神経痛、顔面痙攣を引き起こすなど
診断と治療
- CTとMRIによって診断する
- 症状がなければ治療を行う必要はない。症候性の場合には外科的切除や血管内治療も選択肢となる。
参考文献
Eur Neurol. 2020;83(4):360-368
Stroke. 2008 Dec;39(12):3201-15

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